2009年09月22日

ディストリビューションの選択

linuxにはたくさんの種類のディストリビューションがあるので、どれをインストールして使うか迷ってしまいます。

そこで、今回は、インストールするディストリビューションの選択する基準について考えてみたいと思います。


一般的に、人気のディストリビューションを使えばはずれはないもしれません。とはいっても、人気のあるディストリビューションが自分にとってあったものとは限らないので、自分で試してみて自分にあったものを見つけるしかないと思います。

試してみるといっても、liveCDでちょっと試してみるのではなく、できれば実際にインストールしてみて2〜3日使ってみたほうがいいと思います。
liveCDでは雰囲気を感じられるだけで、システムの違いを感じることはできないからです。

現在のディストリビューションのほとんどはGNOME(グノーム)という統合デスクトップ環境を採用しています。
そのため、全体的な雰囲気や操作性に大きな違いなく、短期間の使用では違いを実感できないのです。


私が感じた各ディストリビューションの大きな違いは、次の2点です。

1.インストールできるパッケージ

インストールできるアプリケーションはインストールできるパッケージの種類と比例するといってもいいと思います。
とはいえ、本当に肝心なのは自分の必要なアプリケーションが使えるということなので、実際にアプリケーションをインストールしてみて確かめてみるのが一番いいのです。
(上級者になると、ソースコード【プログラムの書かれたテキストファイル】をコンパイル【ソースコードをコンピュータの言葉に変換してアプリケーションを構築する】することで、パッケージの用意されていないアプリケーションを使えるようにできるようですが、初心者には難しいのでここでは考えないことにします。)


2.パッケージのインストール方法

パッケージのインストール方法はGUIだと同じように感じますが、端末(windowsのプロンプト)でインストールする方法を調べてみると分かります。

たとえば、fedoraやcent os ではyum(Yellow dog Updater Modified)というパッケージ管理ツールを採用していて、重くて時間のかかるGUIを使用しなくても、yumコマンドを使用するだけでインストール、アップデート、アンインストールやパッケージの検索もでき、低スペックなパソコンでは表示に時間のかかるGUIを使わなくても、簡単に新しいパッケージの更新をできるようになっています。

DebianやUbuntu、vineなどではapt(advanced package tool)というyumと同様のパッケージ管理ツールを採用していますが、インストールや更新は、apt-get ,パッケージ検索はapt-cacheというように分かれていて、yumよりもちょっと使いにくい印象はあります。


細かい違いはもっと他にもあるのである程度じっくり使わないと分からないないと思います。



ここで、参考にしていただければと思い、私のインストールしたディストリビューションを紹介したいと思います。

次の順番でインストールしてみました。


vine4.2(当時の最新版)>>Ubuntu 8.04(当時の日本語版の最新版)>>Fedora11(現在の最新版)>>vine5.0(現在の最新版)>>Fedara11


*インストールしている種類が少ないのは、私のパソコンなのでDVD書き込みドライブがなく、回線が遅いのでCD一枚分をダウンロードするのに1時間30分くらいかかるという個人的な事情で、CD一枚でインストール可能なものだけしか選択できなかったためです。


上の図から分かるように、現在私が使用しているのはFedora11で、実は今このブログはFedora11上で書いています。

この選択に至るまで紆余曲折がありましたが、この中では最も自分の目的に適したものだったので、Fedora11をメインのOSとして使っていくことにしました。


そんなわけで、私が最も詳しいディストリビューションはFedora11なので、次回からはFedora11を具体例としてlinuxのインストールから書いていこうと思います。


補足:
Windows上に、linuxをインストールできるエミュレータに「VM ware」というものもありますが、設定が難しく、メモリも多く消費するようなので私は使っていないのでよくわかりません。
興味のある方は各自調べてみてください。

ラベル:Linux
posted by mechanical_doll at 09:43| Comment(0) | linuxの基礎知識 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年09月21日

linuxのインストール準備(ユーザの権限の基礎知識)

一般的なディストリビューションでは、インストール時に管理者権限(ルート権限)のパスワードである「ルートのパスワード」と、普段使用する個人アカウントのパスワードの2種類を設定する必要があります。


linuxは、ベースとなったUNIXというマルチユーザシステム(複数のユーザが一つのシステムを共有する仕組み)のOSの伝統を受け継いでいるため、管理者(スーパーユーザー)と一般のユーザの権限が厳密に分けられています。

スーパーユーザーは、システムの設定を変更する権限、ソフトウェアをインストール/アンインストールする権限、すべてのファイルにアクセスする権限など、システムを管理するのに必要な権限を与えられています。

一方、その他のユーザは、それらの権限を持たないためシステムの改変をおこなうには管理者の許可を得て権限を一時的に与えてもらうか、代わりに必要な操作を管理者におこなってもらうかしなければなりません。



WindowsはXPからマルチユーザを意識して設計されていて、アカウントを複数作成し、それぞれのアカウントを独立して扱うことができるようになっています。

しかし、厳密に管理者権限を持つユーザーと、持たない一般のユーザが分けられているわけではありません。例えば、個人でパソコンを所有している場合、ほとんどの人はアカウント設定をおこなわずに、ディフォルトのまま使用していると思います。
デフォルトの設定では、「ログインしたユーザー=管理者権限を持つスーパーユーザー」となっているので、何か不思議な感じがします。

個人でパソコンを所有している場合は、自分がスーパーユーザであり、システムを使用する一般ユーザいう状態になるので、使いやすさを考慮してこの状態がデフォルトになっているのだと思われます。

一方、linuxではたとえ個人で所有するパソコンであろうとも、自分のユーザーパスワードでログインしてもスーパーユーザーにはならないので、管理者権限が必要な操作をおこないたい時にはその都度、管理者用パスワード(ルートパスワード)を入力し、管理者権限を取得する必要があります。(これをスーパーユーザーとしてログインするという。)


例えば、新しいアプリケーションをインストールする時には、端末(linuxのプロンプト)を開き、「suコマンドを入力 +enter-> ルートパスワード入力+enter」でスーパーユーザとしてログインしてコマンドで入力する方法と、GUIでインストールしたいプログラムを選択したあとに、画面の指示に従ってルートパスワードを入力する方法がありますが、いずれもスーバーユーザーとしての権限を取得しています。

これは、Windowsと比べると面倒な操作をしているように見えますが、セキュリティという観点で見れば非常によいことだといえます。


クラッカー(悪意持って外部のシステムに侵入する者)などによって外部から不正なアクセスをされた場合や、個人のユーザーパスワードが悪意を持った第三者に知られた場合、そのユーザーが管理者としての権限を持っていると、簡単にシステムにとって重要なファイルの削除や改変をできてしまいます。
この結果、無断でコンピュータが操作されたり、システムを破壊されたりなどの被害にあう可能性が高くなるのです。

このとき、linuxのように個人のユーザ権限とスーパーユーザーの権限が切り離されていると、スーパーユーザーのパスワードを知られない限り、システムを自由に操作することはできないので、被害は侵入されたユーザがアクセスできるデータに限定されます。

また、スパイウェアなど、ユーザーに無断でインストールされるソフトの被害にあいにくいという利点もあります。(ただし、管理者権限をのっとる方法もあるようなので絶対的に安全ということはないと思います)



ただし、「Ubuntu」は、特殊なディストリビューションで、インストール時にルートのパスワードの入力を求めず、ユーザパスワードをあたかもルートパスワードのように扱う仕組みになっているようです。
これはWindowsユーザが感じるlinuxのとっつきにくさを緩和するためだと考えられます。
(ubuntuは厳密には、「ログインしたユーザー=(間接的に)管理者権限で操作する権限(sudo権限)ユーザー」ということになっています。)
ラベル:Linux
posted by mechanical_doll at 04:18| Comment(1) | linuxの基礎知識 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年09月20日

linuxのインストール準備(linuxディストリビューションのパッケージ管理システム

linuxのアプリケーションは、アプリケーションを「パッケージ」という形式で配布されています。

「パッケージ」とは、コンパイル済みの実行ファイルや実行ファイルが必要とする各種データファイルを一つに統合したファイル(archive:アーカイブ)、インストール・アンインストールするために使われるデータ(スクリプトファイルなど)、「パッケージマネージャ」に渡すパッケージ情報などで構成されています。

「パッケージマネージャ」はパッケージをインストール/アンインストールする機能、インストール時にパッケージが必要とする共有ライブラリを確認して不足してる場合に通知する機能、インストールしたパッケージのログを記録して管理する機能、パッケージのバージョンが最新であるかを確認する機能など、入手した「パッケージ」を継続して使用するための機能を提供するアプリケーションで、ほとんどのディストリビューションで標準で搭載されています。

なお、共有ライブラリとは、プログラムが実行するときに必要なプログラムの集合であり、拡張子が「.so」のファイルです。これはwindows系osでダイナミックリンクライブラリ(拡張子は「.dll」)と呼んでいるものと同じ働きをしています。


ディストリビューションの種類によって、採用している「パッケージマネージャ」が異なるので、配布されている「パッケージ」は自分の使用しているディストリビューションにあったものを選ぶ必要があります。
主要なディストリビューションで採用されているパッケージマネージャは、大きく二つに分類されます。これは、ディストリビューションの種類は異なっていても、ベースとなっているディストリビューションは共通であることが多いからです。



以下は主要なディストリビューションの分類と、採用しているパッケージマネージャの種類をまとめたものです。


1.rpm(Red hat Package Manager)
現在は企業向けの商用(有料サポートつき)ディストリビューションとなっている「Red Hat Linux」の成果を受け継いで作成されたディストリビューションで、採用されているパッケージマネージャ。rpmコマンドでlinuxの端末(windowsのコマンドプロンプトに相当)からインストールできる。

・Fedora
Red Hat Linuxの後継を開発するために結成されたfedora project によって開発されたディストリビューションで、半年ごとに最新版が正規リリースされる。古いバージョンは約13ヶ月でメンテナンス期間が切れるのでその前に最新版に更新しなければならない。最新版はFedora11。
Fedoraのパッケージはバージョンごとに違うものが用意されていることが多いので、現在自分が使用しているバージョンを調べてあったものをインストールしなければならない。


・Cent os
Red Hat Enterprise Linuxとの完全な互換性を持たせることを目指して開発されているlinux。
Red Hat社が無償公開したソースコードを使用して作成されたディストリビューションで、サーバー構築向けに構成されている。
デスクトップ用アプリケーションもインストールできるので十分にデスクトップ用OSとしても機能する。
現時点の最新バージョンは、「Cent os 5.3」。

・Vine linux
日本で開発が進められている国産Linux。当初はRed Hat Linuxをベースにして開発されていたため、rpmを使用している。
少人数で開発がおこなわれているため、正規版のリリース間隔が長い。約2年ぶりに正規版の「vine 5.0」がリリースされた。


2.Debian パッケージ管理システム
Debianをベースして作られたディストリビューションで採用されているパッケージ管理システム。Debianはボランティアによって運営される「debian project」によって開発が進められている。
dpkgコマンドを使えばlinux端末からパッケージをインストールできるが、apt(apt-get)コマンドなどのパッケージツールを使用してパッケージをインストールして管理することが多い。パッケージの拡張子は「.deb」。


・Debian GNU/linux 
「debian project」における成果物であり、最大のパッケージ数を誇るlinuxディストリビューション。正規リリース版である安定版は厳密に安定性を懸賞されてから公開されるため、リリースには1〜2年の間隔がある。(ただし、その間にはテスト版もリリースされている)

・Ubuntu(ウブントゥ)
デスクトップ環境が充実した使いやすいディストリビューションで、windowsユーザーでも簡単にlinuxを利用できるように設計されている。
各バージョンのサポート期間が3〜5年と長いので、長期間にわたって一つのバージョンを使うこともできる。
その使いやすさから、linuxで現在最もユーザ数が多いディストリビューションである。



以上は、ウキペディアの「linux 比較」のページを参考にして書きました。関心のある方は呼んでみると参考になると思います。



現在のディストリビューションは、GUIで元から用意されたアプリケーションをインストールしてそこそこ使えるようになるため、パッケージの種類を意識することはなくなっていると思います。しかし、GUIで操作していても内部ではインターネット上のftpサイトからパッケージをダウンロードしてインストールしています。
このことを意識するだけで、インストール時にトラブルがあったときに原因を突き止めやすくなるのではないでしょうか。

ラベル:Linux
posted by mechanical_doll at 04:04| Comment(0) | linuxの基礎知識 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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