2011年05月21日

Debian(squeeze)に、Google日本語入力のオープンソース版Mozcをインストール。今更ですが^^;

Googleが公開する日本語入力エンジン(IME)「Google日本語入力」のオープンソース版「Mozc(モズク?)」が公開されていて、Ubuntuなどでは以前からインストールできたようですが、Debianではようやくsqueeze(現安定板)からまともにインストールできるようになりました。


バージョンアップしたらインストールしてみようとオープンソース版が公開されてから間もないころは思っていたのですが、いざバージョンアップしてみると案外忘れてしまうもので、squeezeを使い始めて数ヶ月が経過しました。

最近、パソコンで文章を書くことが増えてきて、Anthyの誤変換の多さにいらだちを覚えることが多くなったところで、ようやく思い出しました。


とはいえ、ただインストールするだけならば、以下のヘルプページに書いてあるとおりに機械的にコマンドを実行すれば、何も考えなくても簡単にできます。

それでは何をやっているのか分からず、ちょっと気持ちが悪いので、今後のためにその内容を調べてまとめてみることにしました。


LinuxBuildInstructions How to build Mozc on Linux

http://code.google.com/p/mozc/wiki/LinuxBuildInstructions


無駄な情報がかなり多くなりましましたが、インストール手順なは以下のようになります。(面倒なときには文章は無視して黒いところだけご覧ください^^)


なお、コマンド中の#はルートユーザとしてログインしている状態を表し、$は一般ユーザとしてログインしている状態を表しています。また、#は$sudo に置き換えることができます。)

1)依存パッケージをインストールする。


今回はソースコードをダウンロード、パッケージの作成、インストールという一連の作業をLinux端末からコマンドで連続して実行します。

そのため、途中で作業が中断してしまわないように、事前に必要なツールと、コンパイルを通すために必要なライブラリをインストールしておきます。


参考サイトでは大量のファイルがただ列挙してあり、私にはどのパッケージがどんな役割をしているのかはサッパリ分かりませんでした(-.-)


というわけで、すっきりしてから始めるために、最初にMozcのインストールに必要なパッケージについてまとめておくことにします。


インプットメソッド

Mozcはibusやscimなどのインプットメソッドフレームワーク(プラットホーム)上で動作する日本語変換エンジンなので、インストールするためにはいずれかをインストールしておく必要があります。

とりあえずヘルプページの指示に従って2つインストールしてみましたが、実際はいずれか一方があれば十分のようです。


IBus(ibus)

私は既にibusインプットメソッドをインストールしている状態だったので、ここではインストールしませんでしたが、ほかのインプットメソッド(プラットホーム)を使っていた場合はここでインストールしておきます。

SCIM(scim)

DebianではSCIM上でMozcを動せるので、SCIMもインストールしておきます。

#apt-get install ibus scim



コンパイラ・インタプリタ

gcc/g++(g++)

C/C++コンパイラ(g++をインストールするとgccも依存関係でインストールされる)


Python(python)

プログラミング言語Pythonのインタプリタです。

Debian(squeeze)には最初からインストールされています。

Mozcのビルドスクリプトはpythonで記述されているので、ソースコードをコンパイルするときに必要となります。

#apt-get install g++

ライブラリ

D-Busのライブラリ(libdbus-1-dev)

シンプルなプロセス間メッセージングシステム (開発用ヘッダ)です。

D-Busは複数のプログラム同士で情報をやり取りするためのプログラムで、これはそのライブラリの一つです。

IBusのライブラリ(libibus-dev)

IBusのライブラリです。IBusが依存していないものなので、別途インストールする必要があります。

SCIMのライブラリ(libscim-dev)

scimのライブラリです。scimを使わない場合は必要ないように思えますが、今回はdebuildコマンドでコンパイルも自動化しているので、scim用のパッケージも自動で生成してしまいます。

このため、コンパイルを通すにはこれも必須と考えられます。

Glib(libglib2.0-dev)

glibライブラリ(v2.0)です。

cURL(libcurl4-openssl-dev)

FlashPlayerの依存パッケージに「curl」がありますが、今回必要な「libcurl4-opensssl-dev」とは関係がないので、「curl」とは別途インストールします。

Zlib(zlib1g-dev)

Zilb圧縮ライブラリ。「zilb1g-dev」は「libcurl4-openssl-dev」の依存パッケージになっているので、指定しなくてもインストールされます。

OpenSSL(libssl-dev)

「libcurl4-openssl-dev」をインストールすると依存関係でインストールされるので、指定する必要はないようです。

ProtocolBuffers&GoogleC++TestingFramWork(protobuf-compiler,libprotobuf-dev,libgtest-dev)

Googleの配布するソフトウェアを動作させるときに必要なライブラリです。

zinnia(libzinnia-dev)

オンライン手書き文字認識エンジンらしいです。

Qt4(libqt4-dev)

Qt4ライブラリ。KDEデスクトップ環境で使われているライブラリですが、KDE4を使っていてもdevパッケージのほうはインストールされないようです。

Gnomeデスクトップ環境を使っている場合はQt4のライブラリはほとんど入っていないので、Qt4関連の多数のライブラリが依存関係でインストールされます。


以上をまとめて次のようにインストールします。(スペースの都合上複数列になっていますが、すべて一行分として入力しています)


#apt-get install libdbus-1-dev libibus-dev scim libscim-dev libglib2.0-dev libcurl4-openssl-dev zlib1g-dev libssl-dev protobuf-compiler libprotobuf-dev libgtest-dev libzinnia-dev libqt4-dev


Debianパッケージ作成のためのツール

今回は、Debianパッケージを簡単に作るために、debuildコマンドを使います。

このコマンドは「devscripts」というパッケージに含まれているのでこのパッケージをインストールします。


debhelper(debhelper)

debian-policyの規約に従ったDebianパッケージを容易に作成するためのツールです。

なお、これは下の「devscripts」をインストールすると依存関係でインストールされます。

devscripts

Debianパッケージ(.debパッケージ)を作成するためのツールです。

これをインストールすることにより、debuildコマンドを使用できるようになります。



#apt-get install debhelper devscripts


その他

gyp(gyp)

GenerateYourProject。

Makeファイルを生成するツールのようです。

Subversion(subversion)

ソフトウェアのバージョン管理システム「Subversion」を利用するためのSVNクライアントソフトのパッケージです。

今回はこれをインストールするとsvnコマンドが使えるようになるので、このコマンドを利用してリポジトリにアクセスし、ソースコードをダウンロードします。



#apt-get install gyp subversion



2)パッケージを作成する。

もちろん、Mozcのソースコードに付属するpythonスクリプトで手動でコンパイルやインストールもできますが、今回はパッケージ作成の勉強のためもDebianパッケージを作成する方法でインストールすることにしました。


ヘルプページではコマンドは連続して記述されていますが、それでは少しわかりにくいので、使用するコマンドについての簡単な説明を交えながら、コマンドを順に表示していくことにします。



svnコマンド

Subversionはソフトウェアのバージョンを管理するソフトウェアで、複数の人間が共同でソフトウェア開発をするときに使用します。

このため、ソフトウェア開発に携わっていない私のような個人的ユーザにはちょっと敷居が高いですが、その機能の一部程度ならばなんとか使えるようです。


$svn co

($svn checkout)


Subversionには、開発中のソフトウェアのソースコードの同じ箇所を同時に変更してしまわないように、誰かが作業中のファイルにロックを掛けて変更できないように管理する機能があります。

この機能がチェックアウト(checkout)コミット(commit)と呼ばれる機能です。


チェックアウトはSubverstionが管理しているリポジトリ上で、リビジョンごとに管理されているファイルを、作業する人のローカルディスクにコピーする機能です。

一方、コミット(commit)は変更作業の終了後に、ローカルのディスクに保存されているファイルを、Subversionが管理している共有のリポジトリにアップロードして、変更点を反映させる機能です。

基本的に一般のユーザはファイルの閲覧(コピー)のみが許可せれているので、チェックアウト機能さえ覚えておけば支障はないと思います。


今回はこのチェックアウト(checkout)機能を利用して、インストールに必要なファイルを取得します。

なお、このコマンドで、チェックアウトしたファイルは、カレントディレクトリに保存されるので、大量にファイルをコピーする時には事前にファイルを保存するためのディレクトリを作成(mkdir)し、そのディレクトリに移動(cdコマンド)しておきます。



$mkdir -p ~/src/mozc 

(mozcをダウンロードする作業ディレクトリを作成。-pは存在しない親ディレクトリを作成するためのオプション)


$cd ~/src/mozc

(mozcディレクトリに移動)

$svn co http://mozc.googlecode.com/svn/trunk/src

(リポジトリからソースコードをチェックアウト[coはcheckoutでもよい])


ただし、このパッケージ作成には、ディスクスペースを多く使うので、できれば1GB程度の空き領域があるパーティションに作業用ディレクトリを作成します。

基本的にはチェックアウトしたファイルはその後再利用することはないので、作業用のディレクトリ「/tmp」に作業用ディレクトリを作成しても問題はありません。


$mkdir -p /tmp/src/mozc 

(mozcをダウンロードする作業ディレクトリを作成。-pは存在しない親ディレクトリを作成するためのオプション)


$cd /tmp/src/mozc

(mozcディレクトリに移動)


$svn co http://mozc.googlecode.com/svn/trunk/src

(リポジトリからソースコードをチェックアウト[coはcheckoutでもよい])



debuildコマンド

debuildは、ソースコードのコンパイル(ビルド)からDebianパッケージ(.deb)の構築までの行程を自動化するツールですが、その動作はビルド用のスクリプトに依存しているようです。

このため、ソースコードをコンパイルするgccだけでなく、スクリプトを実行するために必要なPython、そして、このスクリプト内で使用するgypなどのビルドツールを事前にインストールしておく必要があります。

debuildはソースコード(ビルドスクリプト)の保存されたディレクトリで実行する必要があるので、まず以下のようにmozcディレクトリ内に作成される「src」ディレクトリに移動してから、コマンドを実行します。


$cd src

(svnコマンドでファイルをダウンロードした直後なので、相対パスで指定しています。絶対パスでは「$cd ~/src/mozc/src」 「$cd /tmp/src/mozc/src」のようになります)

$debuild -b -uc -us

(-uc,-usオプションはパッケージ内の「.changes」ファイルへの著名を省略するためのオプション。著名には鍵[暗号化のための鍵]が必要なので、個人的に使うパッケージでは、省略することが多いようです。


一方、「-b」はバイナリパッケージのみを作成したいときに付けるオプションです。)


コマンドを実行すると、Makeファイルの作成、ソースコードのコンパイル、アーカイブの作成などが自動で実行されるので、完了するまで気長に待ちます。

パッケージの作成が成功すると、srcディレクトリの上位ディレクトリ(ここではmozc)にパッケージが作成されます。


3)パッケージをインストールする。

作成されたパッケージを以下のようにインストールします。(スペースの都合上複数列になっていますが、すべて一行分として入力しています)



#dpkg -i mozc-server_1.1.690.102_i386.deb ibus-mozc_1.1.690.102_i386.deb scim-mozc_1.1.690.102_i386.deb mozc-utils-gui_1.1.690.102_i386.deb



なお、ヘルプページでは、以上の4つパッケージのインストールが例示されていますが、実際には自分の使用したいインプットメソッド用のパッケージのみをインストールすればいいようです。

たとえば、scim上でmozcを使いたいときには「scim-mozc」、ibus上でmozcを使いたいときには「ibus-mozc」をインストールします。


以上でインストール作業は完了ですが、この時点では変更が反映されていないので、すぐに再起動します。


再起動後、自分の使っているインプットメソッド(プラットホーム)からMozcを起動できるように設定します。

私は最初にIBusをインストールしていたので、IBus上で動作させていますが、SCIMよりも設定が簡単なような気がします。

なお、IBusを使うには環境変数の変更が必要になることもあるようですが、最初にibusをインストールした場合は、変更する必要はないようです。


(もともと他のインプットメソッドを使っていた場合は以下を「~/.bashrc」に記述します。)


export GTK_IM_MODULE="ibus"

export XMODIFIERS="@im=ibus"

export QT_IM_MODULE="ibus"


IbusでのMozcの使い方

Bus上でMozcを動作させるときの設定は以下の手順で行います。

1.「システム→ 設定→ ibusの設定」で「IBusの設定」ウインドウを開く。


2.「インプットメソッド」タブをクリックしてウインドウを切り替える。


3.「インプットメソッドの選択→ 日本語→ Mozc」でMozcを選択し、 [追加]をクリックして下の「インプットメソッド」のリストにMozcを追加する。


IBus の設定(Mozc).png

インストールに成功していると、日本語入力メソッドにMozcが追加されています。


4.インプットメソッドの起動時にMozcが起動するように、下のリストから「日本語-Mozc」を選択して左の[上へ]をクリックしてリストの一番上に配置する。

IBus の設定(Mozc2).png

以上でIbus上でMozcを使えるようになります。Scim上でも同様の設定を行えば、使えるようなるとは思いますが、最初からMozcを使うつもりならIbusを最初にインストールしたほうが簡単かもしれません。



これでようやく使えるようになったので、早速使ってみると、日本語入力が劇的に改善されて驚きました。

いままで誤変換が頻繁に起こるAnthyを使っていたので、もどかしい思いをすることが多かったのですが、「Mozc」を使うと日本語入力が劇的に楽になります。

Googleが蓄積したちょっとマニアックな日本語データは、オープンソース版では利用できないようですが、私はサブカルチャー関連の語彙はほとんど使わないので、全く問題はありませんでした。

また、Google日本語入力のWindows-XP版も使ったことがあるのですが、そのときにはWindowsIMEよりも動作が遅くて使いにくい印象があったのですが、Mozcには無駄なデータが入っていないせいか、Anthyと遜色ないくらいに軽快に動作します。


いままでLinuxは、日本語入力機能が弱点という印象がありましたが、このMozcをインストールすると、その弱点が完全になくなってしまうような気がしますね。

(Anthyでは1で@ という変換が出来なかったのですが、Mozcではできます。個人的にはこれがうれしかったですね。)


なお、今回はDebian(Squeeze)上のGnomeデスクトップ環境でインストールしましたが、KDE環境では、「ibus-qt4」、「libibus-qt1」などのqt関連のライブラリもインストールする必要があるようです。

とはいえ、これらはKDE環境でibusをインストールしていれば、依存関係でインストールされると思うので、それほど気にする必要はないと思います。

参考サイト

バージョン管理ツールSubversionで使えるsvnコマンドのまとめ(Layer8)

http://jp.layer8.sh/reference/entry/show/id/659

Google日本語入力(IME)のオープンソース版「Mozc(モズク)」のSqueezeへのインストール(Hikichin コンピュータ関連サイト)

http://sites.google.com/site/hikichin2it/debian600-squeeze/googleime-squeeze

posted by mechanical_doll at 00:10| Comment(0) | Debian | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年03月02日

Debian(squeeze)にffmpegをインストールしてみる

私は基本的にあまり動画を加工したりはしないので、ffmpegはずっと使っていませんでした。


以前使っていたのは、Fedora11を使っていたときなので、1年以上前です。



最近サーバのことをいろいろ調べていたら、動画サイトや動画変換サービスなどでもffmpegが使われていることを知り、また興味を持ち始めました。



今はDebian(squeeze)を使っているのですが、こっちではffmpegを使ったことはなかったので、とりあえずDebian(squeeze)にffmpegをインストールする手順についてまとめておくことにしました。




とはいっても、私はコーデックのことについて全く知らないので、参考サイト様に完全に依存した形になりますので、参考程度にしかならないと思います。



なお、今回はmp4動画とflv動画の相互変換、動画(mp4,flv)からの音声(mp3)抽出ができる程度構成でインストールしているので、他の動作については全く保証できませんのであしからず。



Debian(squeeze)のリポジトリ(main)にもffmpegのパッケージがありましたが、Debianにはいろいろな制約があるようで、mp4やmp3を扱うためのコーデックが依存関係などでインストールできなくなっているようです。


別途インストールする手段もあるのかもしれませんが、私の理解の範疇を超えているような気がしたので、この方法は早々に諦めることにして、ソースからインストールすることにしました。


なお、今回の記事を書くために以下のページを参考にさせていただきました。


(ありがとうございましたm(_ _)m)



CGI's > Vine Linux 3.2 への ffmpeg インストールメモ



http://www.cgis.biz/others/ffmpeg/



ちょっと古めのページですが、Debianでも十分に応用できました。



0.インストール準備


ソースからインストールするには、コンパイルしてビルドできる環境が必要です。


インストール作業をする前に以下のソフトウェアをaptコマンドでインストールしておきます。



gcc Gnu C コンパイラ


g++ Gnu C++ コンパイラ


make コンパイル制御ユーティリティ(makeファイルの実行に必要


automake Makefileを自動生成


autoconf configureスクリプトを自動生成


libtool 汎用ライブラリサポートスクリプト



#apt-get install gcc g++ make automake autoconf libtool


次に以下のサイトで、コーデック及びffmpegをダウンロードしておきます。


LAME(MP3 Encoder:今回は3.98.4を使用)


http://sourceforge.net/projects/lame/files/lame/



faac/faad(音声圧縮ライブラリ:今回はfaad2-2.7とfaac-1.26[facc-1.28はなぜかエラーがでる]を使用)


http://sourceforge.net/projects/faac/files/



FFmpeg(このページの下のリンクからFFmpeg0.6.1をダウンロード)


http://www.ffmpeg.org/download.html



なお、それぞれ何種類かの圧縮形式のファイルが用意されていますが、中身は同じなので好きなものをダウンロードします。(tar.gzは大抵のディストリビューションで最初からインストールされているので、これを選んでおくのが無難ですね)


以上でインストール準備は完了です。



続いて以下の手順でインストールします。


(ただし、#はルートユーザとしてログインしている状態。$は一般ユーザとしてログインしている状態を示している)



1.ダウンロードしたファイルを作業用ディレクトリに移動させ、解凍する。



・作業用ディレクトリは/tmpあたりがよいと思いますが、このディレクトリに置いたファイルはパソコンの電源を一度落とすと消去されてしまうので、ダウンロードした元のファイルを一応残しておきたい場合は解凍後に移動します。



なお、解凍コマンドは以下のいずれかです。



$tar zxvf hoge.tar.gz (tar.gz形式の場合)


$unzip hoge.zip (zip形式の場合[事前にunzipパッケージをインストール])


$tar jxvf hoge.tar.bz2 (tar.bz2形式の場合)


2.各コーデックをインストールする




・ffmpegの本体をインストールする前に関連するコーデックをインストールしておかないとコンパイルエラーがでるので、先にインストールしておきます。



コーデックのディレクトリにはconfigureスクリプトの付属しているものとconfigureスクリプトを作成するためのbootstrapapスクリプトの付属しているものの2種類があります。


比較的新しいものはconfigureスクリプトが付属しているようですが、今回は少し古いfaacコーデックを使用しているので、これだけbootstrapスクリプトが付属しているようです。


なお、bootstrapスクリプトはスクリプト内でautoconfやautomake、libtoolなどが使用されているのでこれらをインストールしていないとエラーがでて処理が中断されます。



[faadのインストール]

$cd faad2-2.7


$./configure


$make


#make install



[lameのインストール]


$cd lame-3.98.4


$./cofigure


$make


#make install



[faacのインストール]


$cd faac


$./bootstrap


$./configure


$make


#make install



・confirueスクリプトは実行環境を確認して、環境にあわせたMakefileを作成します。その後、作成されたMakefileを実行しコンパイルし、実行可能なプログラムを作成します。


そして、「make insall」を実行してMakefileに記述されたインストール用のスクリプトを実行します。


ただし、configureスクリプトをそのまま実行したときにインストールされるディレクトリは「/usr/local/」なので、ルートユーザとしてログインする(または、ルートユーザの権限をsudoで利用する)必要あります。


(PCの性能によりますが、コンパイルには少し時間がかかるので完了するまで気長に待ちます)




※ 以上はカレントディレクトリに目的のディレクトリがある場合なので、異なる位置にある場合は変更してください。




3.FFmpeg本体をインストールする



$cd ffmpeg-0.6.1


$./configure --enable-libmp3lame --enable-libfaac --enable-libfaad --enable-nonfree --enable-gpl


$make


#make install



・ここではconfigureスクリプトをオプションつきで実行しています。これはインストールしたコーデックを使用するためのフラグをMakefileに施すためです。


これによりコンパイルされるffmpegにはインストールしたコーデックを使う機能をもつようになります。




4. ldconfigコマンドを実行してライブラリの登録及びキャッシュの更新



#ldconfig

($sudo ldcofig)

・manページによると、 ldconfigコマンドは、ライブラリを使用するために必要なリンクを作成したり、ライブラリのキャッシュを更新したりするもののようで、新しいライブラリを手動でインストールしたときには実行する必要があるようです。



このとき、「/etc/ld.so.conf」に記述されたパスにあるディレクトリが検索されますが、Debian(squeeze)では「/etc/ld.so.conf」に、「/etc/ld.so.conf.d/」にある「*.conf」ファイルの内容がロードされる仕組みになっているようです。



通常、パスをこのファイルに記述する必要がありますが、確認してみたところ「/usr/local/lib」が最初から記述されているので、ldconfigコマンドを実行するだけで、更新処理ができるようになっているようです。



なお、これで認識されない場合は、参考ページにあるように「/etc/ld.so.conf」の最終行に「/usr/local/lib」を記述します。




以上でインストール作業は完了です。




使用例



【動画ファイルから音声のみを抽出(mp3)】


$ffmpeg -i filename.mp4 -ab 128k filename.mp3


$ffmpeg -i filename.flv -ab 128k filename.mp3



【mp4<=>flv】


$ffmpeg -i filename.mp4 -y -b 1800 -r 30 -ac 2 -ab 128k -ar 44100


$ffmpeg -i filename.flv -y -b 1800 -r 30 -ac 2 -ab 128k -ar 44100



・これが一般的なビデオビットレート(-b)、フレームレート(-r)、オーディオチャンネル(-ac)、オーディオビットレート(-ab)、オーディオサンプリング周波数(-ar)のようです。


-iはインプットファイル名を指定するためのオブション、-yは同一名のファイルを上書きすることを許可するオプションのようです。




今回はDebian(squeeze)にffmpegをインストールしてみました。この方法はおそらく他のディストリビューションでも利用できるのではないでしょうか。



参考サイト


http://www.cgis.biz/others/ffmpeg/



ラベル:Debian Linux ffmpeg Squeeze
posted by mechanical_doll at 22:52| Comment(0) | Debian | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年01月14日

そろそろsqueezeに移行してみた

Debianの公式サイトによると、去年8月にsqueezeがフリーズされたようです。
私は専門的なことはよく分からないのですが、簡単にいえばsqueezeのリポジトリに入れるパッケージが決定し、今後はバグの修正に重点が置かれ、正式リリースに向けた動きが本格化されるということのようです。
実は去年の5月頃にsqueezeのα版をインストールしてみたのですが、動作がかなり不安定だったので、lennyに戻していました。
先日、Debian JP のサイトを覗いてみたら、squeezeのベータ2版インストーラが公開されていたので、そろそろ安定しているのでは?という期待を抱きインストールしてみることにしました。


結論からいえば、さすがにリリース目前の段階だけあって非常に安定して動作しました。
しかも、バージョンアップしてもまったく動作が重くなっていない!!
むしろlennyよりも軽くなっている印象さえあります。
(人気のUbuntuさんが少々重く感じる私の低スペックパソコンでもまったくストレスを感じません^^)


lennyからsqueezeへのアップグレードはコマンドだけで簡単にできますが、sqeezeからサポートされるようになったファイルシステムであるext4を使ってみたかったので、以下のサイトの「netistCDイメージ」を使って最初からインストールすることにしました。(新しい環境に移行するときは、余分なファイルを整理する格好の機会ですしね^^)


Debian-Installer を使ったインストール(Debian.rog)

http://www.debian.org/devel/debian-installer/index.ja.html




squeezeのβ2インストーラはグラフィカルインストーラが使用できるようになっているので、インストール作業は、lennyのときとほとんど同じです。
ただ、最初からデスクトップ環境までインストールしてしまうと、余分なパッケージを自動で大量にインストールされそうなので、インストーラではベースシステムとラップトップだけをとりあえずインストールしておき、デスクトップ環境はあとでCUI環境にログインしてインストールすることにしました。
(デスクトップ環境のチェックを外してインストールすれば、デスクトップ環境は入りません。)

あとは以下のような感じでGNOMEデスクトップ環境をインストールしていきます。


● デスクトップ環境のインストール


#apt-get install gnome-core gdm gnome-alsamixer (gnome-utils)



・以上をインストールして再起動すると、gdmが起動してGNOMEデスクトップ環境にログインできるようになります。

・gnome-coreの依存パッケージがsqueezeになって増加しているようで、これをインストールすると、evolutionメールクライアントやEpiphanyウェブブラウザなどが依存関係でインストールされてしまうようです。
(あとでこれらをアンインストールしようとしましたが、一緒にgnome-coreも削除されてしまうようなので、諦めました^^;)

・なお、gnome-utilsはGNOMEのシステムツールの一部とスクリーンショット取得プログラムなどのユーティリティをまとめてインストールしたいときにインストールします。(私はスクリーンショットだけで十分なので、gnome-screenshotだけをインストールしています。)


● 日本語入力環境のインストール


#apt-get install ibus-anthy ttf-vlgothic



・squeezeからibusも使用できるようになっているようなので、とりあえずインストールします。
はじめてibusを起動すると、環境変数の変更をする必要があるとの警告メッセージが表示されますが、他のインプットメソッドは入れていないので、そのまま自動で環境変数がibusに設定されています。「システム>>設定>>ibusの設定」からibusの設定ができるので、適宜、設定します。

・日本語フォントですが、とりあえずVLゴシックフォントをインストールしておけば問題ないと思います。


● 日本語フォントをインストール(必要に応じて)


#apt-get install otf-ipa*
(まとめてIPAフォントをインストール)


#apt-get install ttf-takao*
(Ubuntuなどで初期インストールされているフォント。3種類あるがワイルドカードでまとめてインストール)


・squeezeのリポジトリには安定したフォントがたくさんあります。システムフォントはVLゴシックで十分なのですが、普段文章を書くときには、自分の好きなフォントの方がなんとなく作業効率が上がるような気がしますよね。
ということで、私は上記の2つをインストールすることにしています。

・ipaフォントはエディタやワープロのフォントとして安心して利用できますし、takaoフォントのほうは、Webブラウザの標準フォントとして利用すると、小さい文字もつぶれずに表示できるので使っています。(ブラウザゲームの細かい文字も綺麗に表示できます^^)


● ホームディレクトリのサブディレクトリを作成


#apt-get install xdg-user-dirs


・これをインストールした後に、以下のコマンド入力するとログイン中のユーザのホームディレクトリに、各種サブディレクトリが作成されます。(英語のディレクトリ名なのでLANG=Cにしていますが、日本語にしたいときにはLANG=ja_JPにします。)


$LANG=C xdg-user-dirs-update



● 外観を好みのものに変更


#apt-get install gnome-themes-more gnome-themes-extras
(選択できるテーマを増やす)


#apt-get install gnome-icon-theme*
(選択できるアイコンを増やす)


・ここでインストールしたアイコンは「システム>>設定>>外観の設定>>テーマを選択>>カスタマイズ」でテーマを詳細にカスタマイズするときにのみ使えるものです。
・ちなみに私は「Dropline Neu」というアイコンを使っています^^


以上で最低限のGNOME環境が構築できます。


あとは、flashplayerやjava(JRE),vlc,vimなどの定番アプリを適当にインストールしたり、自分使いやすいようにカスタマイズしたりといった作業になりますが、これは基本的にlennyのときと同じ作業になるので、省略します。


なお、KDE環境(KDE4)を使いたい場合は、最初に以下のようにKDE環境のパッケージをインストールすれば、利用できます。


#apt-get install kdebase alsa-base kmix kde-i18n-ja

ラベル:Debian Squeeze Install
posted by mechanical_doll at 15:12| Comment(0) | Debian | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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