2010年03月20日

openSUSE11.2(KDE)のまとめ

ここまで、openSUSE11.2のKDE版について書いてきましたが、とりあえず今回で最後ということにしておきます。

そこで、今回はこれまで2か月以上openSUSE11.2(KDE)を使ってみて私が感じたことをまとめておこうと思います。


まず、私が感じたopenSUSE11.2のKDE版(LiveCD)の特徴をあげてみます。


1.「YaST」を使って管理者設定をGUIで行える。

・openSUSEでは、「YasT(YasT2)」という管理者権限が必要なシステム設定を一元的に行うことのできるGUIアプリケーションが搭載されています。
これにより、設定ファイルの編集が必要なlinuxのシステム設定も、GUIで比較的楽に行うことができるので、初心者が手を出しにくい機能も使いやすくなっています。



2.比較的新しいアプリケーションのパッケージをリポジトリからインストールできる。


・Fedoraには及ばないかもしれませんが、openSUSE11.2のリポジトリからインストールできるアプリケーションは比較的に新しいものが多いような気がします。
たとえば、WebブラウザのFirefoxは3.5.8(最新版は3.6)、オフィスソフトのOpenofficeは3.1(同3.2)、Gvimは7.2(最新版は7.2?)が使用できます。
さすがに最新版とはいかないようですが、最新パッケージがリポジトリに追加される度に随時アップデートで更新できるので、可能な限り新しいアプリケーションを使えるようになっています。
(リポジトリ外から最新版をダウンロードしてインストールする方法もありますが、その必要はほとんどないかもしれません。)



3.安定したKDE(KDE4)環境


・これまで私は、Fedora11のKDE版(KDE4)やDebian5.0.3のKDE版(KDE3)など、いくつかのKDEデスクトップ環境を搭載したディストリビューションを使って来ましたが、私の環境では動作が極端に重かったり、アプリケーションのクラッシュが頻発したりして、安心して利用できるものではありませんでした。(KubuntuのLiveCDも試してみたのですが、LiveCDの時点で動作が不調だったので、インストールを断念しました・・・)
一方、openSUSE11.2のKDE版では、うまく動作しないアプリケーションが一部あるものの、そのほかは非常に安定して動作するので、安心してKDEデスクトップ環境を利用できます。
やはり、KDEデスクトップ環境を標準で採用していたという歴史的な蓄積が影響しているのかもしれません。



4.KDEなのにKDEアプリケーションが少なめ(LiveCD)


・本来KDEのデスクトップ環境ではオフィスソフトに「Koffice」、ペイントソフトに「KolourPaint」が採用されていて、最初からインストールされていることが多いのですが、openSUSE11.2のKDE版ではなぜかこれらに代わって「OpenOffice」と「GIMP」がインストールされています。
openSUSE11.2はKDEデスクトップ環境としての統一感よりも実用性を重視した仕様なのかもしれません。




5.インストール時の日本語環境が不十分(LiveCD)


・LiveCDからインストールするとインストール時に「言語」を日本語にしても、日本語化パッケージや日本語入力メソッドがインストールされないので、初期設定に手間がかかります。
また、インストーラの日本語化も不十分なので、最低限の英語は読まなければなりません。
英語が苦手な人でも辞書で調べれば何とかなるレベルなのですが、慣れていないと思わぬ失敗をしてしまうこともありえるので、linuxを使い始めたばかりの人は手を出しにくいかもしれません。




6.初心者にやさしい便利な機能や設定が利用できる。


・openSUSE11.2は、インストール時の設定によっては初心者向けのディストリビューションとして有名な「Ubuntu」のように1つのパスワードでシステムを管理でき、「sudo」コマンドもデフォルトで利用できるようになっています。

また、起動時にユーザ名を入力せずにログインできる「オートログイン」機能もあり、起動時のユーザパスワード入力も省略することも可能になっています。
(ただし、これらはセキュリティ上あまり好ましくない設定ですが・・・)

さらに、セキュリティ更新やアプリケーションのアップデート確認を自動的に行ってくれるデスクトップアプレットも搭載されていて、更新を忘れて古いバージョンを使いつづけることのないようにしてくれます。(これはWindowsアップデートの自動更新機能と同じようなものといえます。)

これらはこれまでWindowsを使ってきた人には感覚的に馴染みやすい設定や機能で、linux初心者でもWindowsに近い感覚で使用できると思います。




素人の私が挙げられる特徴としては、こんなところだと思います。
全体的に見て、openSUSE11.2(KDE)は、使いやすく安定したディストリビューションで、初心者向けのディストリビューションとして十分通用するものだと思います。
日本ではいまいち普及していないopenSUSEですが、個人的には人気のある某ディストリビューションよりも使いやすく感じました。
今後日本語ドキュメントや日本語環境の対応などが充実すれば、日本でもさらに普及するのではないでしょうか。
ラベル:openSUSE KDE4 Linux
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2010年03月18日

openSUSE11.2(KDE)にKlinkStatusをインストールする

ブログやホームページに貼ったリンクは時間が立つとリンク先のURLが変わったり、ページが削除されてしまったりして「ページが見当たりません」となることが少なくありません。
このような「リンク切れ」は、そのまま気づかずに放置されることもあり、自分の書いた記事を読んでくれた人をがっかりさせることになるかもしれません。

このようなことのないように、リンクを定期的にチェックすることにするとしても、時間がかかる煩雑な作業になるので、あまり現実的ではありません。


このような場合、webページのリンクを自動的に調べてくれる「リンクチェッカー」というアプリケーションを利用すると便利です。


そこで、今回はKDEのリンクチェッカーである「Klinkstatus」をインストールしたいと思います。



「KlinkStatus」は、openSUSE11.2のリポジトリにあるので、以下の手順で簡単にインストールできます。



1.端末を開き、ルートユーザとしてログインする。(suコマンド)


・インストール作業が終了したら、「exit」コマンドを実行して元の一般ユーザに戻しておきます。

・sudoコマンドを利用できる場合には、一般ユーザのままで「sudo」を前に付加して以下のコマンドを入力します。

2.「zypper search 」コマンドでパッケージ名を検索する。

・今回は「KlinkStatus」のパッケージ名を検索するので、キーワードに「klink」を以下のように指定すると、目的のパッケージが一つ表示されます。


klinkstatus-search.png


[表示されるパッケージ]


klinkstatus | Link Checker



3.「zypper install 」コマンドでパッケージをインストールする。

・2で検索したパッケージ名を指定して、「zypper install」コマンドを入力し、インストールします。


klinkstatus-install.png


以上でインストールは作業は終了です。


インストールが完了するとKDEメニューの「アプリケーション>>インターネット>>Webページ作成」に「リンクチェッカー」の項目が追加されるので、ここから「KlinkStatus」を起動できます。


なお、基本的な使い方は、以下のウインドウで、チェックしたいホームページのURLを入力して、「検索開始」をクリックするだけですが、以下の各項目でチェック方法を詳細に指定できます。



klinkstatus-window.png



[外部リンクをチェックする]

・ここにチェックすると、外部のサイトへのリンクもチェックします。
たとえば、無料ブログやホームページに表示されている広告リンクは外部のサイトにつながっているのでチェックされないので、自分の作成中のページ内でリンクが正しく貼られているかをまとめて確認したいときなどに利用します。
なお、外部へのリンク先へのリンクはチェックしません。


[深さ:]

・リンクをチェックするページの深さを指定します。
たとえば、深さ1ならば、リンク先のページのリンクはチェックしないので、サイト内のリンクをすべてチェックしたい場合は基本的に「無制限」にしておいた方がよいと思います。

[検索]

・下に表示されるチェック済みのリンクのURLをキーワード検索します。
また、その右の[状態]はリンクの状態で検索対象を絞りたいときに使用します。状態を「壊れたリンク」にすると、修正すべきリンクを表示できるので便利です。


[親フォルダをチェックしない]

・一応この項目を選択できますが、サイトによって自動的にOFFになったり、リンクチェックの結果に違いがなかったりするので、あえて指定する必要はないのかもしれません。(サイトによっては重要なのかもしれませんが、私が自分のサイトで確認した限りでは、違いが分かりませんでした・・・)


[チェックしない正規表現]


・ここでは正規表現を利用してチェック対象を絞り込めるようです。



今回は、「KlinkStatus」をインストールしましたが、文字コードの問題なのか、リンクチェック情報の表示の一部が文字化けしているようです。
それでも、リンク切れの有無はアイコンで確認できるので、有用なアプリケーションといえると思います。


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2010年03月17日

「Quanta plus」を使ってみる

前回はKDEのWeb統合開発環境の「Quanta plus」をインストールしました。私はこのソフトを主にHTMLエディタとして使いたいと思ってインストールしたのですが、このソフトはWebプログラマーが使うような統合開発環境であるため、私のような素人ユーザには少し苦戦する部分も少なくありません。

そこで、今回は、「Quanta plus」の使い方を簡単にまとめておきたいと思います。




【プロジェクトの作成】


・「Quanta plus」ではプロジェクトという作業単位でwebページを作成し、webページに必要な要素(CSSやHTMLファイル、webページに埋め込む画像など)を一元的に管理する機能があります。
この機能を使えば、少し大きな規模のホームページを作成するときでも、サーバ上のディレクトリ構造を意識しながら作業できるので、円滑に作業を進めることができます。


プロジェクトの作成手順は以下のとおりです。


1.「プロジェクト>>新規プロジェクト」をクリックして「新規プロジェクトウィザード」を起動する。


2.新規プロジェクトウィザードの「プロジェクトの一般設定」で必要な項目を入力して[次]をクリックする。


quanta-howtouse1.png


「プロジェクトの一般設定」の入力項目は以下のとおりです。

[名前]

・プロジェクトを識別するための名前を入力します。


・この名前がプロジェクトファイルの名前になります。


[サーバの設定]


・自分のHDDにプロジェクトファイルとディレクトリ(フォルダ)を作成する場合は、プロトコルを「ローカル」にします。


・レンタルサーバなどのサーバスペース上にプロジェクトファイルとディレクトリ(フォルダ)を作成したい場合は、プロトコルを「ftp」にして、ホスト名とユーザ名、パスワード(必要な場合はポート番号)を入力ます。


[ディレクトリ設定]


・プロジェクトで作成するファイルを保存するディレクトリを設定します。


・「メインディレクトリ」はプロジェクトのファイルを保存するディレクトリでこの下にプロジェクトファイル、「テンプレート」ディレクトリと「ツールバー」ディレクトリが作成されます。


・デフォルトのディレクトリは、「テンプレート」が「templates」、「ツールバー」が「toolbars」になっていますが、これらは自分の好きな名前に変更することもできます。


[プロジェクトのソース]


・新規作成するプロジェクトに既存のファイルを追加する場合の取得先を選択します。


・通常は「ローカル/リモートファイルを追加する」を選択してローカルファイルからの取得にしておきます。


・既にサーバにアップロード済みのファイルを取得する時には「wgetを使ってサイトからファイルをダウンロードする」を選択して「次へ」をクリックすると、次でサーバからファイルを取得できるようです。


quanta-howtouse2.png



3.新規プロジェクトウィザードの「プロジェクトにファイルを追加」で、プロジェクトに必要なファイルを追加して[次]をクリックする。


quanta-howtouse3.png


・以前作成したプロジェクトディレクトリのファイルやディレクトリを引き継ぎたいとき場合には、「〜からファイルを挿入する」をチェックして以前作成したファイルを取り込みます。


・その他のファイルを追加したい場合は「ファイルを追加」、フォルダ(ディレクトリ)内のファイルをすべて追加したい場合は、「フォルダを追加」をクリックして追加します。



4.新規プロジェクトウィザードの「プロジェクトの補足設定」の必要項目を入力して[完了]をクリックする。


quanta-howtouse4.png

・作者名やemailアドレスなど、プロジェクトファイルに情報を付加します。個人でwebページを作成する場合は特に入力しなくても問題ありません。


・標準のDTD(ドキュメントのタイプ)や標準のエンコーディング(HTMLで定義する文字コード)も変更できます。
これらはテキストの新規作成時に変更できるので、特に変更しなくても問題ありません。


・「プレビュープレフィックス」は作成したHTMLドキュメントをプレビューするときに利用するもののようですが、専門的な知識がないと使いこなせないようです。(適当な文字列を入力するとプレビューが利用できなくなるので、私のような初心者は使わない方が無難です)


・すべてのユーザが利用できる領域に保存したテンプレートを、プロジェクトに取り込みたいときには「グローバルテンプレートの挿入」にチェックします。
おそらくこれは複数の人間でテンプレートを共有することを想定した機能だと思われます。
なお、グローバルテンプレートは「/opt/kde3/share/apps/quanta」ディレクトリに保存されています。


・通常、新規作成するプロジェクトディレクリには、2つのディレクトリ(templates,toolbars)と2つのファイル(projectname.session,projectname.webprj)が作成されますが、これらプロジェクトに取り込みたいときには、「ローカルテンプレートの挿入」をチェックします。


以上でプロジェクトがサイドバーに作成され、ツリー表示されるので、後は必要なところに右クリックでフォルダやファイルを追加しながら、Webページを作成していきます。(プロジェクトバーが表示されない場合は左サイドの上から2番目のアイコンをクリックすると表示できます。)





【強調表示モードの使用】


・「Quanta plus」では多数の汎用のプログラミング言語やスクリプト言語、マークアップ言語など様々なプログラミング言語を色分けして表示する「強調表示モード」に対応しています。



「ツール>>強調>>強調したいプログラミング言語」をクリックする。



・ただし、デフォルトではC言語やperlなどのキーワードが黒で表示されるように設定されているので、「設定>>エディタを設定>>フォント&色>>強調表示のテキストスタイル」でよりわかりやすくするために強調表示される文字の色を変更しておくとよいかもしれません。
なお、「設定>>エディタの設定」では、保存時の文字コードや改行コードを変更したり、ショートカットキーの変更したりできるので、必要に応じて変更しておきます。





【作成したHTMLファイルのプレビュー(ファイルを表示して確認)】



・HTMLファイルの作成中にファイルがWebページ上でどのように表示されるかを確認したい時にはプレビュー機能を利用します。
「Quanta plus」には、Webブラウザ機能もついているので、「Quanta plus」上でプレビューを実行できますが、firefoxやkonqueoerなどのWebブラウザでプレビューすることもできます。


(a)「Quanta plus」上でプレビューする場合


「表示>>プレビュー」をクリックする。


(b)Webブラウザなどの「Quanta plus」以外のアプリケーションでプレビューする場合


「表示>>外部プレビュー>>使用したいアプリケーション」をクリックする。



その他にも多数の機能がありますが、とりあえず以上の機能を覚えれば、後は普通のエディタのように利用できると思います。

posted by mechanical_doll at 05:00| Comment(0) | openSUSE11.2 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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